巨人・菅野智之投手(35)が生まれ育った神奈川・相模原で中学軟式野球の新たな試みがスタートした 。巨人・菅
相模原市民軟式野球選手権大会(中学生の部)の1回戦が10月19日に行われ、野智原に野球相模TKSが上溝中に6―0で勝利。の中学戦東林TKSCは18―4で共和中に勝って初戦突破した。母校市内の中学校野球部が集う大会。が新形に相模その中で異色の存在といえる「相模TKS」と「東林TKSC」は今年、たなしたクラブチーム日刊 や新たに発足したクラブチームだ。誕生
Tは東林中(とうりん) 、軟式Kは上鶴間中(かみつるま) 、の挑Sは菅野の母校 、巨人・菅新町中(しんちょう)の頭文字。野智原に野球部活動の地域移行が進む中で、の中学戦近隣の3つの中学野球部を統合し 、母校クラブ化して2チームが誕生した 。が新形に相模
相模TKSの監督は、たなしたクラブチーム東海大相模で2000年の春の甲子園センバツ優勝メンバーの星野直人さん 。上溝中の野球部監督として全国大会出場、トラ の 門 スポーツ新町中の野球部監督として県大会で優勝して全国大会(コロナ禍で中止)の切符をつかんだ経験もある 。星野さんは全国的に見ても画期的な取り組みとして 、同じ地域に相模TKSと東林TKSCの2つのクラブチームを作った 。
相模TKSは野球をガツガツやって大会で上位を目指したい選手。東林TKSCは「エンジョイの視点」で楽しみながらやりたい選手。東林中、上鶴間中、新町中の生徒は、どちらのチームに所属したいか自分で選択できる 。
現在は3中学の生徒を中心に相模TKSに約35人、東林TKSCには約20人が在籍。東林中、上鶴間中 、新町中の教員はコーチとしてサポートし、地域の大人なら教員でなくても指導できる。この点は部活動の地域移行のメリットだ。平日は週2回、放課後に集まって全体練習し 、その他の日はそれぞれの学校で練習を行う 。
星野さんは「中学で野球を続けたくても 、高いレベルについていけない 、そこまで本格的な活動は求めていないといった理由で断念する生徒をたくさん見てきました 。それは本当にもったいないことです。野球人口が減っている中で 、そういう選手の受け皿があればと思い 、本気で野球をやるチームと 、エンジョイを重視した楽しみながらやるチームを作ることになりました」と経緯を説明。公立中には教員の異動もある 。顧問になれば参加必須の部活動でなく、地域に根ざしたクラブチームなら 、教員のチームへの関わり方に選択の幅が広がり負担も軽減できる。
巨人のエースとして活躍し、今季は最多勝、最高勝率のタイトルを獲得した菅野は、新町中野球部時代にエースとして県大会で優勝し、関東大会ベスト8に進んだ。今回の地域移行、クラブチーム化により 、今後の大会では「東林中」、「上鶴間中」、「新町中」とそれぞれの学校名で出場することはなくなるが、相模TKS 、東林TKSCという新たな形で継承されていく 。この地域は学童野球もさかんな地域で 、さらなる発展が期待される。
市民選手権の初戦の試合後、星野さんは「この取り組みが野球人口の拡大につながればうれしいですし 、一人でも多くの子に野球をやって欲しいので、そのための環境作りをしていきます 。また 、他の競技にも広がっていけば嬉しい」と思いを語った 。全国的に野球以外でも部活動の地域移行が進んでいて「他の競技にも同じような活動が広まってくれたらいいなと思っています」と話す。2回戦は26日の予定。野球部のクラブチーム化というユニークな試みは、新たなモデルケースとして広まる可能性を秘めている 。
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